

福岡県筑紫野市と福岡市博多区で伝統太極拳(楊式、陳式、古伝)、八卦掌(馬貴派、宋派、程派)、古伝太極剣、太極刀等の中国武術を専門に指導している太極拳教室です。
心身の健康と生涯の趣味、そして生涯の友人を作る場として、2003年より活動を始め、19年目となりました。
伝統本来の指導法で、太極拳の本質である【内功】と【化勁】の習得を重視した練習を行っています。
伝統太極拳とは?

太極拳には、健康法や表演を目的として新しく制定された太極拳と、中国の動乱の歴史を乗り越えてきた伝統の太極拳とがあります。
伝統太極拳の特徴としては、以下のような点が挙げられます。
- 内功を用いた身体操法
- 化勁を活用した攻防技術
- 素手の拳法と武器術を共通した原理で行う
以下、簡潔に紹介します。
内功とは?
伝統太極拳の最大の特徴は、内功という特殊な体の使い方を、素手の拳法に活用しているところにあります。
では、内功とは何でしょうか?
内功と言うと、何やら神秘的な言葉ですが、実際には体を動かすための仕組みの事を言います。
理屈よりも、まず以下の動画をご覧下さい。
最初に大きく行っているのが、太極拳の套路(型)の動きです。
次に行っているのが、内功の動きとなります。この技法では、大地との接地面で発生させた螺旋状の力を右掌へと集約しています。
最後に行っているのが、実際の技法の動きであり、内功による瞬発力です。
同様の例をもう一つ紹介いたします。
最初に大きくゆったりと行っているのが、先ほどと同じく套路(型)の動きです。
次の両手を広げている動きが、内功の動きです。この技法では、身体内で発生させた螺旋状の力を横方向への開く力(開勁)として使用しています。
最後に行っているのが、実際の技法としての動きになります。
動画の後半部分では、手刀打ちのみを行っているように見えますが、実際は、肘 → 手刀 → 肘 と三連打を行っています。
このように伝統の太極拳では、套路で内功(体を動かす仕組み)を作り、次に内功そのものを動かし、実用時には、よりコンパクトな動きとして使用します。
そのため、伝統太極拳の練習体系では、この内功をいかに身に付けていくかが練習の最大のテーマとなります。
〇 内功については、【内功について】のページでより詳しく解説しています。
〇 伝統太極拳の練習体系については、【伝統太極拳の基本と練習体系】のページで紹介しています。

化勁とは?
化勁とは、勁を化かすと書きます。化勁で、相手の力を変化させる。または相手の力を溶かす、消化させるといった意味になります。
一言で言えば、相手の力を無力化する技術であり、また吸着化させた上で崩したり、相手をコントロールする技術です。
化勁についても、まず動画をご覧下さい。
動画で見ると、やらせにしか見えませんが、ご覧のように相手の手が引っ付いたまま、相手をコントロールしているのが分かると思います。
掌や手首を接した化勁では、吸着化現象が起きます。
下の動画は、相手の下から上へ向かう力に対しての化勁の検証例です。
単に腕を触れただけでは、相手に何の作用も起きませんが、化勁をかける事で、相手に対してこちらの力を作用させる事が可能となります。
では、なぜ化勁が必要なのでしょうか?
太極拳の技法は、体の内面から力を発動させるため、ボクシングのジャブ等と比べると、どうしても終着点までの時間がかかります。
そのため化勁を用いる事で、攻撃に転じる時間的、空間的な間(ま)を作る必要があるからです。
また化勁には、相手の体幹部に直接作用させる化勁もあります。
そのため、相手の体幹部に接する肩口から上腕の部分を使って化勁をかけ、内功の一つである 遠心的な螺旋勁を用いて崩しています。
相手にコマのような回転が加わり、抵抗できずに急に崩れているのが分かると思います。
このように伝統太極拳の技法の特徴は、内功によって発生させた力を用い、また化勁という相手の抵抗を起こさせない技術にあります。
つかまれた手首から纏絲をかけ、その力を渦巻き状に腕から体へと伝えていき、相手を回転させて崩しています。
〇 化勁について、より詳しくは、【化勁の定義と検証例】で解説しています。
〇 陳式太極拳の用法例は、【陳式太極拳の技法研究】で紹介しています。
〇 楊式太極拳の技法は、【楊式太極拳の技(用法)】にまとめてあります。
素手の拳法(太極拳)と武器術を共通の原理で行う

日本の武道では、柔道(柔術)、剣道(剣術)、空手など、それぞれのカテゴリーごとに分かれて練習が行われています。
それに対し、中国の武術の場合は、素手の拳法と剣、刀、棍、槍などの武器術を各門派の共通した原理(術理)で学びます。
太極拳の源流の地と言われる陳家溝は、元々武器術の盛んな土地でした。それ故、太極拳の発生には、武器術の原理が大きく影響しています。
伝統太極拳がどのような過程を経て発生したのかは、【伝統太極拳の歴史】のページで解説しています。
優雅でありながら、内功と意念を用いて剣を操作する。
〇 太極剣や太極刀の基本は、【太極拳の剣と刀の基本】のページで紹介しています。
〇 陳式太極剣に特化した、基本功や基本技法は、【陳式太極剣の基本】のページをご覧下さい。
〇 当会で指導している中国武器術は、【中国武器術の種類】をお読み下さい。

伝統太極拳については、以下のぺージもご参考下さい。
〇 当会で指導している太極拳の種類は、【伝統太極拳の種類】のページで紹介しています。
〇 当会で指導している太極拳の套路(型)は、【伝統太極拳の型(套路)】のページで紹介しています。
〇 太極拳の武術的な側面については、【太極拳の実用性の研究】でも考察しています。
初心者用に編成した陳式太極拳のもっとも基本となる全八勢にて構成した基礎套路です。(演武時間1分40秒)

八卦掌(はっけしょう)とは?

八卦掌は、1800年代中期、清の皇族に仕えていた 董海川(とうかいせん)が創始した中国武術の一派です。
穿掌や撞掌など、掌を中心とした技法が多用されるため、八卦拳ではなく八卦掌と呼ばれています。
走圏を中心とした独創的な理論と練習体系を有し、身体を強靭にすると共に技撃的な要素を有しています。
〇 八卦掌の概要については、【八卦掌の特徴と基本】のページで解説しています。
〇 八卦掌の技法については、【八卦掌の技法】のページで紹介しています。
〇 当会で指導している八卦掌の流派は、【八卦掌の種類】をご覧下さい。
八卦掌について、より詳しくは、八卦掌の専門サイトである【福岡八卦掌研究会】でも紹介しています。
太極拳教室の受講案内
当会では、以下の3つの形態で太極拳や八卦掌の指導を行っています。
- 定例教室
- オンラインレッスン
- 個人レッスン
湧泉会の特徴

当会の技術面、及び指導面には、以下のような特徴があります。
技術面の特徴
当会の技術面の特徴としては、以下の4点が挙げられます。
- 内功の養成を目的とした伝統太極拳の練習体系
- 太極拳や八卦掌の実用性の研究
- 拳法と武器術との共通原理の探求
- 生物体本来の健康体の習得
内功の養成を目的とした伝統太極拳の練習体系にこだわり、太極拳の武術的な面についても研究してきた団体です。
その過程で武器術との共通原理を探り、生物体本来の健康体を求め、最終的には【身体芸術】としての太極拳を目標としています。
当会の技術面の特徴については、【湧泉会の特徴】のページで詳しく紹介しています。
指導面の特徴
当会の指導面の特徴には、以下のような点があります。
- 各段階に分かれてのグループ別指導
- 各自の状況に応じた指導
- 必要としている方に必要な指導を
太極拳や八卦掌を正しく習得していくためには、初心者には初心者の、中級者に中級者の学ぶべき内容があります。
そのため、当会では、各段階ごとにグループ別の指導をしています。
また、定例教室に通えない方や遠方の方には、オンラインレッスンや個人レッスンでの指導も行っています。
無理に教室の規模を拡げるよりも、本当に必要とされている方に、じっくり指導したいというのが当会の指導方針です。

福岡市と筑紫野市の太極拳教室(各月3回)
福岡県筑紫野市と福岡市博多区で、各毎月3回、太極拳や八卦掌の定例教室を開催しています。
教室 | 日時 | 場所 |
福岡教室 | 月曜18:30~ | 福岡市博多区 |
筑紫野教室 | 日曜14:00~ | 筑紫野市石崎 |
正確な練習日時や場所は、【今月の練習日】のページにてご確認下さい。
各教室の詳細は、【教室紹介】 にて紹介しております。
入会や体験を希望される方は、【受講案内】をご覧下さい。
太極拳教室の体験申込

定例教室での学習を希望する方は、初回体験(60分間/2,000円)を受付ています。
初回体験では、実際の太極拳や八卦掌の動きをお見せし、当会で学ぶ上での概要を説明します。
体験の申し込みは、下記、【初回体験申込】のページより、お申込み下さい。
必ず事前の予約をお願いします。
当会の指導員のプロフィールは、こちらのページで紹介しています。
太極拳のオンラインレッスン
楊式太極拳の主要となる9つの基本技法にて編成した基礎套路です。(演武時間2分)
定例教室に通えない方や遠方の方にはオンラインでの講習も行っています。
オンラインレッスンの詳細は、こちらのページをご覧下さい。
太極拳や八卦掌の個人レッスン
定例教室に通えない方で直接学びたい方や、武術として本格的に学びたい方には、個人レッスンで対応しています。
個人レッスンの概要は、こちらのページをご覧下さい。

太極拳や八卦掌の最新記事
当サイトの最新記事を紹介します。
記事更新のお知らせ
当サイトでは、本当に必要な記事のみを掲載していくのをコンセプトとしており、気付いた事があれば、随時、記事の加筆改訂を行っています。
【摟膝拗歩と斜行拗歩の研究】のページを加筆改訂しました。7月24日 NEW!
陳式太極拳 斜行拗歩の型の動作や用法例を追記しました。
【伝統太極拳とは?その特徴とメリット】のページを大幅に加筆改訂しました。7月3日
【白鶴亮翅(はっかくりょうし)】のページを加筆改訂しました。1月24日
白鶴亮翅の応用例として、掃脚と相手の蹴りをすくい受ける投げ技を加えました。
【伝統太極拳の種類】のページを加筆改訂しました。10月2日
【太極拳の健康効果について】を加筆改訂いたしました。9月23日
【太極拳の実用性について】を加筆改訂しました。9月8日
会員の方は、目を通しておいて下さい。
太極拳や八卦掌の最新動画 7月24日更新
当会指導員の太極拳や八卦掌の最新動画を抜粋して紹介します。
斜行拗歩(しゃこうようほ)
斜行拗歩の用法例は、【摟膝拗歩と斜行拗歩の研究】のページで紹介しています。
手揮琵琶(しゅきびわ)
上記の技法の詳細は、「手揮琵琶(しゅきびわ)と提手上勢(ていしゅじょうせい)」のページで解説しています。
白鶴亮翅(はっかくりょうし)
劈(へき)とは、斧を振り落とすように、上から斬り落とすような打法の事を言います。
白鶴亮翅の意味や型の分解動作、他の用法例は、【白鶴亮翅の研究】のページで解説しています。
太極拳 擺脚(はいきゃく)
擺脚は内側から外側へ円を描く蹴り技の総称です。門派によっては、外旋脚とも呼ばれます。
太極拳 里合脚(りごうきゃく)
里には、内側、裏側の意味があり、合には合わさる、閉じるの意味があります。門派によっては内旋脚とも呼ばれます。
技法的には、外側から内側に弧を描き、足の内側を使って蹴る技法の総称です。
擺脚や里合脚の用法例など、中国武術(太極拳や八卦掌)の蹴り技の基本概念、種類、使用法を以下のページで紹介しています。
また、中国武術は、拳、掌、背掌、手刀、勾手など、様々な手型を用い、またその使用法があります。
【中国拳法の手型と使用法】の記事では、各手型の紹介と使用法を解説しています。併せてご参考下さい。
指導員プロフィール

当会の指導員の略歴については、【指導員略歴】をご覧下さい。
当会での学習や体験を希望される方は、【受講案内】をご覧下さい。